光海底ネットワーク(OSN)研究会につきまして、平素ご理解ご支援を賜り有難うございます。HPの刷新を期に一言ご挨拶申し上げます。
昨今のAI技術の著しい進展とAIデータセンターの加速的建設はグローバル光ネットワークの一層の大容量化のニーズを後押し、光海底ケーブルの敷設ラッシュに繋がっています。同時に光海底ケーブルを取り巻く環境も大きく変わり、ハイパースケーラー又はOTTと呼ばれるそれまでユーザーであった米国の巨大情報企業が潤沢な資金により敷設する時代に変わりました。他方、我が国の光産業を振り返れば、1980~1990年代は世界を席巻した数多くの企業がありましたが、経済バブル崩壊や通信バブル崩壊などを経て多くの関連企業がこの分野の規模縮小や撤退する現実も見てきました。
本OSN研究会はこのような背景の元、光海底ネットワークに関わる日本の関連企業・機関の隆盛復活に少しでもきっかけになればと2019年に設立されました。具体的活動として学会などによる研究会と趣を変えたシンポジウムを年1回開催しております。すなわち、光海底ネットワークに関して、大容量光ファイバ伝送を始め敷設・修理、監視などの最先端技術は元より、グローバルネットワークやそれらを牽引するビジネス動向、そして昨今の国際情勢から一層重要となる国際的なセキュリティ問題、さらに計測などの光海底ケーブル応用など広範なその時々の話題について、その分野の第一線で活躍されている講師にご講演頂いています。
最近のシンポジウムの特徴として、まずSubOpticとのグローバル連携があります。日本でのシンポジウム開催を契機に、SubOpticにより英仏など海外でもシンポジウムが開催されるようになりましたが、これら一連のグローバル活動と情報共有・連携し、日本では“WAVE Japan”と称して開催しております。さらに、将来の光海底ケーブル分野を担う人材育成にも重点を置き、積極的な学生参加を促すべくチュートリアル講演を設けております。
2019年東京工業大学蔵前会館館での第1回シンポジウム開催を皮切りに、第2回から会場を早稲田大学西早稲田キャンパスに移し、コロナ感染期に一度の休会やオンライン開催となりましたがその他は会場での開催を実施しております。参加者として企業や研究機関、官庁、大学、団体など広い分野からこれまで多数の参加を頂いてきていますが、特に昨年は講演会に約230名の参加登録者(内学生約60名)、その後の技術交流会には約100名の参加を頂きました。本シンポジウムは多くの方の参加を促すべく参加費無料としており、このような無料開催に当たり、SubOptic Foundation様、ツルギフォトニクス財団様、そしてNEC様のご支援に心から感謝申し上げます。
この度OSN研究会のHPの刷新に当たり、過去の一連のプログラムを掲載しておりますのでご参照頂ければ幸いです。今後より有意義な企画のシンポジウムを目指し、HPもより魅力的なものへ工夫していきたいと考えております。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
2026年8月
OSN研究会 共同代表


